和紙は、パルプを元にして作る洋紙と違い、「楮(コウゾ)」「三椏(ミツマタ)」「雁皮(ガンピ)」という木の皮の繊維を材料にして作る紙のことを言います。
美濃市では「美濃紙」という和紙を平安末期から鎌倉時代初期の約1300年前の「美濃の国」からつくられていたと伝えられています。
良質の「楮」が多く取れ、工程上必要な水も清流長良川とその源流があり、漉きムラのない技術伝統が、上質の和紙を作りました。中世の時代には、京都の貴族や僧侶たちの手紙や記録の中に美濃の紙の名が度々登場するそうです。
大化の改新のころには、戸籍用紙や写経など大事な記録に多く使用されました。現在の美濃市大矢田に紙市が成立し、商人の手で中央市場に運ばれ、美濃和紙はさらに発展しました。
現在では、機械による紙製造に押されて、手漉きで紙漉きをされているのは、20数件になってしまいました。しかし伝統を残そうと、伝統保存、継承をしようと地元を上げて取り組んでいます。
美濃和紙の里会館 ・・・美濃市内にあります。紙漉きの体験が出来ます。
日本文化いろは辞典「美濃和紙」 ・・・日本の伝統技術として美濃和紙の解説があります。
岐阜県紙業連合会 ・・・美濃和紙ができるまで、製造工程が写真入りで解説されています。
美濃和紙あかりアート展 ・・・毎年秋に開催される和紙をつかったあかりアート展。
街全体が会場となり、開催時は幻想的な雰囲気に包まれます。 |